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  • 執筆者の写真keisukeota1005

「垂井アンバサダー制度」とは?政策立案から実装までのプロセスを紹介



日頃、垂井町がより良くなるようにと様々な政策提言を行っていますが、形になるまで数ヶ月、数年かかるものも多いため、なかなか全貌をお伝えすることができません。しかし今回、比較的短期間で形になる制度を作っているので、垂井町の皆様やこれから政策立案を行う方々の参考になればと思いこの記事を作成しました。


垂井町と住民の方々が協働して町の魅力を発信するこのプロジェクト、ご興味のある方はぜひご一読ください。


「垂井アンバサダー制度」ってどんな制度?


まずは、「垂井アンバサダー制度」の概要について紹介しましょう。


概要:町外転出する(若者を中心とした)住民が、転出先で町のPRをする制度


目的:(1)町外転出者の郷土愛の情勢とUターン促進、ふるさと納税の利用促進

   (2)垂井町の認知度向上と交流人口の増加、ふるさと納税の利用促進

   (3)シビックプライドの醸成


背景:町のブランディングを向上するためには、住民自身が地元の魅力を語れるようになる必要がある(地元民が自慢できる都道府県ランキングで岐阜県は46位)。

町外への移住者は移住先で垂井町のことを紹介する機会が増えるため、まずは町外への移住者に対する啓発を行う。


内容:転出時に「町民アンバサダー」としての委嘱状を授与。カードを使用して進学・就職先の友人・知人・学校や職場関係者に垂井町をPRしてもらう。


対象:町外への転出者(住民票の転出時に委嘱)・新成人(成人式で委嘱)・町出身の著名人


私自身も大学進学で垂井町を離れ、行く先々で「地元はどんなところ?」と聞かれてきました。その度に「何もない」と答えてしまっており、この地元に対するイメージの無さが町の魅力を広める上で問題になると感じます。


自己肯定感を高めるためには、まず自分が自分自身を認める必要があるように、町の魅力を広めるためには町民自身が町のことを誇りに思う必要があります。


今回は、自己紹介で自分のことや町のことを話す機会が多い町外への転出者や新成人を対象にカードを配布し、町の魅力を語れるように啓発していきます。もちろん、それ以外の方々にも意欲ある方にカードをお配りする方法は考えます。


町の魅力発信にご協力頂ける方はぜひ一緒にアンバサダーとして活動していきましょう。



「垂井アンバサダー制度」を実装するために


続いて、垂井アンバサダー制度を着想してから実現するまでにどんなプロセスがあるのかをご紹介していきましょう。


アイデアを提案書にする

最近は「こんな取り組みをやりたい」と思いついたら提案書の形で行政に提示するようにしています。


例えば「ゴミステーションを増やしてほしい」「街灯やカーブミラーをつけて欲しい」という要望であれば行政にもやりたいことがイメージできるので提案書は不要ですが、今回のように垂井町で前例のない取り組みを進めるためには、まず「何がやりたいか」を共有する必要があります。


まずは思いつくままにやりたい事を文字化し、視覚的に行政と共有できるように準備します。最近は、官民連携を推進する企業があり、その企業から様々なアイデアを頂きます。これらのアイデアも含めて、垂井町の為になる政策を作成していきます。


町長に提案する

提案の難易度にもよりますが、基本的にはまず町長に話を通すことから始めています。


町長が納得すればその場で担当課長に来てもらって実務の段取りに移行します。流石に6年も議員をやっているので、どんな提案がどれくらいのスケジュール感で進められるかは分かるようになってきました。


ですから、極端に無茶な内容やスケジュールでなければ(あと、お金がかからなければ)、大抵はOKしてもらえます。町長のOKが出たら担当部署と実務の調整に進みます。今回の「垂井アンバサダー制度」もその場でOKを頂きました。


実施に向けて準備する

今回の制度は突き詰めてしまえば「カードを作って配る」という制度なので、実施に向けてはカードのデザインが必要です。


また、行政内部では「要綱」という制度の概要を示す文書を作成する必要があります。これらの準備を手分けして進めていきます。


例えば要綱を作成する場合には、類似の要綱が他の市町にないかを調査してもらい、それらを参考に垂井町版の要項を作成していきます。


今回は1月の成人式が一つの目標なので、11月にはカードのデザインや要綱づくりを完了し、印刷や成人式のプログラムに組み込むなどの段取りで進めていく予定です。


「垂井アンバサダー制度」で「協働のまちづくり」を実践


「垂井アンバサダー制度」は垂井町の魅力を自発的に住民が広めるための制度であり、垂井町が掲げる「協働のまちづくり」に沿った制度であると考えています。


垂井町の魅力は行政だけが頑張っても広がっていきません。想いのある方々と一緒になって町をより良くしていくのが協働のまちづくりの根本であり、今回の制度でそれを体現していきたいと思っています。


今回は、制度設計から実装までをどのようなプロセスで進めているかをご紹介しましたが、この他にいくつもの政策提言やプロジェクトを進めています。


全ての提言が実現するとは限りませんが、可能な限り政策を実現し、より良いまちづくりに寄与していきたいと思います!!





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