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9月17日に垂井町議会の9月議会が閉会しました。この間、決算審査や議案質疑などが行われ、活発な議論が展開されました。今回は、9月議会で行われた議論の内容や主なポイントについて解説していきます。
9月議会の位置付け
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9月議会は決算審査特別委員会が開かれる、1年の中でもボリュームのある議会です。決算審査特別委員会とは、昨年度の行政運営や予算執行の決算を行うもので、決算審査をもって行政は1年間の運営を終えることができます。
他にも10月で行政は半期を終えることから、条例の改正も比較的多い議会なので、6月議会・12月議会と比べると日程や議案の数が多くなるのです
決算審査の内容
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決算審査の内容は多岐にわたるので、各課の詳細な審査結果は省略しますが、概ね計画通りの予算執行となりました。特にコロナ禍で様々な事業が縮小や中止となりましたが、定期的に補正予算によって対応していたため、決算時にも大きな乖離は出ませんでした。
歳入(税収)については、個人税は横ばい、法人税は減少しましたが固定資産税は増加。トータルではマイナス0.2%の税収減と、自治体としてはコロナ禍の経済的打撃を最小限に止めることができました。
なお決算審査では、可決時に付帯意見をつけており、「将来を見据えた効率的かつ計画的な財政運営を求める」「基金の目的を明確にして活用してほしい」という2点の意見をつけました。どちらも、老朽化する公共施設の施設の維持管理や更新に多くの費用が見込まれることから、今からその予算を積み立てておくべき。という意見です。
議会提出議案
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議会では、行政から提出された議案だけでなく、議会としての議案も提出します。今回は垂井町議会会議規則の改正と、意見書の提出が行われました。
垂井町議会会議規則の改正
これまで、垂井町議会を欠席する場合の理由は「事故」のみが認められていました。事故の定義が曖昧なので、実際には柔軟な運用が可能でしたが、候補者男女均等法が改正され、議会の休暇を取りやすくするように通達があったことから規則の改正を行いました。
内容としては、「公務、傷病、出産、育児、看護、介護、配偶者の出産補助その他やむを得ない事由」であれば議会が欠席できるようになりました。また、災害時に議場を役場から移すことも考えられるため、議席が変更できるようになりました。
こども庁の設置を求める意見書の採択
少子高齢化が進行する我が国では、これまで以上に子育てに対する支援の充実が求められます。その一方で、子育てに関わる行政の窓口は多岐にわたっており複雑です。そこで子育てに関する行政窓口を一本化することを目的としている「こども庁」の設置について、垂井町としても要望していきます。
9月議会のトピック
決算審査や議会提出議案のほかに、9月議会で皆さんにもお知らせしたいトピックは以下の通りです。
受験生向けのワクチン優先接種が決定
これから受験シーズンに向かう中で、受験生が新型コロナウイルスに感染してしまうと受験の結果にも影響が出て、人生を左右してしまう可能性があります。そこで、垂井町としては10月上旬にワクチン接種を希望する中学3年生と高校3年生に対して優先接種を実施します。
受験生を優遇するべきかどうかは議論が出るかもしれません。しかし「受験」がその後の人生を大きく左右するライフイベントであることから、中学3年生・高校3年生への優先接種は公正であると考え、接種を支持します。
学校教育でのタブレットの持ち帰りを推進予定
同僚議員の一般質問の回答で明らかになりましたが、学校教育課より置き勉対策としてタブレットを自宅に持ち帰り、自宅学習に活用する方針が示されました。今後、児童生徒や教職員が十分にタブレットを使いこなせる段階まで習熟すれば、宿題はタブレットでやるというスタイルができることになります。
庁舎跡地整備事業の予算枠を確保
旧垂井町役場の跡地を活用した施設整備の予算が起債によって確保されることになりました。予算額は最高14億円、この金額の中で庁舎跡地の解体や、新たな建物の建設を行うことになります。解体だけでも3〜4億円が見込まれ、大きな施設整備を進めても最後は解体で多大な費用がかかるなと改めて感じました。今後、町内各地の公共施設の老朽化が進んでいることから、解体も含めてどう施設規模を縮小していくか、しっかりと計画を立てていく必要があります。
引き続き、議会の状況をご報告していきます
今回は9月議会の状況についてご報告しました。行政運営は永続的に続いていくため変化が外から見えにくいですが、少しでも情報の発信に努め、垂井町についてより深く知っていただけるように尽力していきます。
それではまた!
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